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新年のご挨拶
令和二年、庚子(かのえね)の年を迎えるにあたりご挨拶申し上げます。
【子】(ね・鼠)は十二支の1番目で財運と衣食住の幸せをもたらす大黒天の使者とも云われております。
元日に神様の元に来た動物の順番で十二支を決める逸話があります。鼠は、どうしたら自分が早く着けるかを考え、
足の速い猫に到着日を一日遅い日で教えます。そして体の小さな鼠は、話を聞いて即行動に移した大きな体のゆっくり
動く牛の頭に乗り神様の目の前までやって来ます。そして、ゴール直前で牛の頭から飛び降り干支の1番目を獲得しました。
そして、騙された猫に鼠は狙われるようになったと云われています。
【子】の方角は北。草木の種子がどんどん伸びて芽生える状態を表します。印度の大黒天は中国に渡り仏法の守護神となり、
日本に入って大国主命と習合し福神となりました。大黒天は北方の神とされ、北は十二支の【子】に相当する為に使者は鼠(子)
とされた説や、大国主命が鼠に救われた神話に因み大黒天の持ち物である「福槌」や「福俵」を一緒に描かれております。また
「大根」や「かぶら」と一緒に描かれている絵も多く、これは大国主命を助けた鼠が、命(みこと)が探していた「鏑(かぶら)矢」
を咥えて持って来てくれた伝説もあり、よく「子」年の人はコツコツと物を貯める人が多いと昔より云われてきました。
本年も皆様にとって良き年でありますよう、ご祈念申し上げます。